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加工場の作業内容

木材きざみセンターの加工場での作業内容を写真でご紹介します。

墨付けの重要な道具

「墨付けの重要な道具」
墨つぼ、墨さし、さしがねを使って建物を作っていきます。
手できざむ大工には欠かせない道具です。

天板(ベニヤに書いた図面)

「天板(ベニヤに書いた図面)」
建物のきざみはこの図面作成から始まります。
建物構造体の内容はこの天板に書き込み、きざみを進めていきます。
きざみには大変重要なものです。

「屋根の図面」

「屋根の図面」
数寄屋造りや化粧造りなど、化粧タルキ+野タルキのように高さが計算だけでは読めない場合は、このような縮尺した屋根図をおこし、この図を元に寸法を出して屋根を造ります。

「小屋束作成用の定規」

「小屋束作成用の定規」
束のように何本も同じようなものを作る場合、一本一本測ると間違いがおきやすいので棒に寸法を出し、棒で同じ寸法に墨を付けます。
しかし、梁材の寸法には注意が必要です。

「材料搬入時」

「材料搬入時」
材料は乾燥材・プレーナー材を使用します。
材料のJAS認定証明が必要な場合には、指定製材所より発行致します。

「墨付けの様子」

「墨付けの様子」
芯入れの様子です。
建物は芯を出して、すべて芯から寸法を測り出していきます。
角材でも丸太でも芯入れから墨付けは始まるのです。
木材と真っ向からの「真剣勝負です!」

「柱の墨付け」

「柱の墨付け」
柱の番付は一本一本、木の曲がりを見ながら適材適所に当てはめていきます。
小屋束と同じように棒に寸法を出し、何本か並べてまとめて墨を付けます。
墨付け後には一本づつ確認作業をしてからきざみを開始します。
この作業は、真壁・大壁共通です。

「墨付けした材料」

「墨付けした材料」
人間に名前があるように材料にも名前を付けます。
通り芯に合わせ、縦番「いろはにほへと」、横番「一二三」と割り振り、そこに使う材料に名前を付けていきます。
この番号は板図(ベニヤの図面)で決まります。指定により、希望があれば「あいうえお」「ABC」でもかまいません。

「墨付けした材料」

「墨付けした材料」
継手 アリ(オス)部分です。

「ルーター」

「ルーター」
継手となるアリ(メス部分)を機械で作ってしまえる道具です。
昔は一つずつ手で作っていましたが、この機械が登場してからメス部分は一発で出来上がるので大変便利になりました。

「柱のホゾ付け」

「柱のホゾ付け」
柱へのホゾはこの様な機械で付けていきます。
この機械はホゾの最大長30cm(1尺)です。
柱によっては、それ以上の長さになる事がよくあります。
そんな時はホゾを短くするのではなく、届かない部分は手作業でホゾを挽きます。
出来上がれば、見えなくなってしまうホゾにも役割があるので長く必要なホゾは長く挽くのが当たり前のことなのです。

「国産松タイコ梁の墨付け」

「国産松タイコ梁の墨付け」
たとえ曲がっていても、どんなに長くても加工はできますし、用意することも可能です。
一本物の豪華な木材で、お客様を喜ばせてあげましょう。

「丸太への墨付け」

「丸太への墨付け」
芯を出す際には、水平器でその都度水平を確認して芯を出していきます。
角材は自然と台の上で水平になっていますが、丸太はきちんと固定する必要があります。
柱穴・間柱穴・ホゾ等、角材と同じ考え方で墨付けをおこないます。

「長物の加工」

「長物の加工」
長物の加工は広大な敷地の土場で加工を行っています。
車と人が小さく見えてしまうほど、立派な木材です。

「天然の木」

「天然の木」
この梁材を使えば御社のイメージアップも間違い無し!
長さ3間や4間は普通に対応可能です。
この梁があるだけで近隣の人たちはもはや脱帽することでしょう。

「松丸太の継手(アリ)」

「松丸太の継手(アリ)」
丸い材木でも四角い材木でも基本的な継手は同じです。
しかし大迫力です!スケールが違います。

「蔵の曲がった松梁」

「蔵の曲がった松梁」
このように曲がっている松梁は、製材工場を見ても滅多にお目に掛れません。
前もって注文したり探したりしなければいけません。

「杉大桁きざみの様子」

「杉大桁きざみの様子」
大型10tトラックサイズの長さの、一本もの桁材の加工をしています。
継手は特殊な組み方をしています。
この継手は最高級です。
これとは別に簡単な、これに見せる作り方も可能です(問合せ後、相談)。

特殊継ぎ手「組手」

特殊継ぎ手「組手」
出来上がりだけ突き出た部分のみを、短い部品でアリ掛けし、見栄えのみの形になっている建物もあるでしょう。
しかし本当の「組手」とは縦横一本物で通っているのです。
ほとんどの建て主は、建て方時に様子を見ているものです。
そこで、この組手を見せてあげればお客様への信頼度アップ、技術の高さの証明にも必ずなるはずです。

「羽子板ボルト」

「羽子板ボルト」
数寄屋造り・化粧造りのように桁を現わしている場合の羽子板ボルトの締め方の様子です。
ボルトは締める。外には出ません。
このように加工します。

「大黒柱のホゾ」

「大黒柱のホゾ」
柱が太ければ、ホゾも太いのが当たり前です。
華奢で細いホゾでは、立派な太い柱に失礼だとは思いませんか?

「ケヤキ柱の加工」

「ケヤキ柱の加工」
この柱はケヤキ大黒柱300角です。
ケヤキだけではなく、大きな柱は基礎を大きく作り、直接のせることをお勧めします。
土台を切断し、柱の下で止めるのです。
普通に土台にのせてしまうと、木の重さに耐えられずに土台がへこんでしまいます。

「差し鴨居の加工の様子1」

「差し鴨居の加工の様子1」
差し鴨居は柱に実際に差して、癖を取って組み立てます。
柱がいくら太くても、細くても必ず差し込みます。
作業は材料が水平、垂直になるように台をかり、場所を整えて行っています。

「差し鴨居加工の様子2」

「差し鴨居加工の様子2」
差し鴨居は柱より鴨居の方が太くても差すことが可能です。
家に太い柱ばかりを建てることはできませんので、壁の収まりを考えて芯を決め、鴨居を差します。必ずしも芯が真ん中だとは限りません。
しかし、おかしく見える事は全くありません。かえって豪華に見えることを保証します。

「差し鴨居のホゾ」

「差し鴨居のホゾ」
柱の種類・太さにより、様々な形があります。
鴨居がくるわないよう、使い分けています。
この鴨居への加工はほんの一例です。
鴨居には中央部分に「むくり」を取ります。
これは木の重さにより、鴨居が垂れ下がり建具の動きを悪くする事を防ぐ目的があります。

「電気カンナ」

「電気カンナ」
手カンナでの仕上げ前に、電気カンナで木についているカンナの跡(なみ)を取り、仕上げやすくする道具です。荒木を削るのに最も手軽な道具です。

「カンナかけと仕上げ」

「カンナかけと仕上げ」
柱、差し鴨居など基本的な仕上げはカンナを用いて仕上げます(板物は機械で仕上げる)。
これぞ職人技。
長~いカンナくずがどんどん出てきます。
仕上がりはツルツル・ピカピカです。仕上がり後は、柱に砥之粉(とのこ) 赤・白、差し鴨居には木材ひび割れ防止材(液体で後に塗装の効く材料)など要望のものを塗布し、柱は祝上棟の養生紙、差し鴨居は薄い段ボール養生紙で包み、お手元へお届けします。

「変木・床柱の加工」

「変木・床柱の加工」
インパクトのある木の登場ですが、変わった木でも丸くボコボコしている木でも加工はOKです。どんな木でもお任せ下さい!

「変木加工」

「変木加工」
蔵・倉庫・小屋などに眠っている変木も、加工屋さんで加工をすれば生まれ変わり、再び命を与えてあげることができます。
弊社指定の信頼ある磨き加工店でピカピカに磨き上げた後、穴を掘ってホゾを付けます。
これこそ世界に一本の宝物です。

「床柱の加工」

「床柱の加工」
床柱はお好みの太さ、材質のものをきざみます。この柱は「イチイ」です。

「丸桁の墨付け」

「丸桁の墨付け」
磨いてある丸桁でも墨を出さなければきざめません。
必要最低限の墨出しを行い、最終的には雑巾、洗剤+たわし+コンパウンドなどを用いてきれいに落とします。

「丸桁加工の様子」

「丸桁加工の様子」
丸い杉丸太に、丸い柱を差しこんでいる風景です。
柱と桁のあたる部分が丸いので、ホゾ穴を掘り込んだ後、実際に差して柱型を鉛筆でなぞり、その形どおりに丸く彫り込みます。
その後、桁の峠の高さから柱の根元までの長さを出し、下ホゾを作ります。
この杉丸太、すぐには入手できませんので調達し、皮をむくある程度の期間をみてください。
この様な丸い穴を掘る時には、まっすぐなノミではなく、丸いノミで掘ります。

「化粧材一式加工OK」

「化粧材一式加工OK」
なかなか加工するのが大変な本格和風造りでも、御社の物となります。
このような化粧材を一式加工します。
化粧隅木・化粧タルキ・面戸板・キゴマイ・軒天用板まで準備します。
材料はもちろん国産材使用です。

「屋根の部品まで加工します」

「屋根の部品まで加工します」
数寄屋造り・化粧造りなどの和風建築は、屋根が大仕事です。
段数の指定のもと、部品まで加工します。もちろん材料は国内産杉や松が主体です。
そり屋根でも部材を取り付ければ屋根ができるというところまで、加工代行を行います。
必要となれば現場での指導も可能です。
特殊なそり屋根も、数寄屋造りの化粧屋根も御社のものです。

「化粧隅木の加工」

「化粧隅木の加工」
杉材の元役物を使用し、隅木を作ります。
作る人により形は異なると思いますが、数寄屋造り・化粧造りを得意とする弊社の形は、皆さんをがっかりさせることは決してありません。

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